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D700専用クイックシュープレート

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普段、三脚を利用する際はクイックシューを使っています。

この時、カメラを固定するプレートの方には、
雲台付属の汎用プレートを使っていました。

ただ、これを使う場合、かなりキツくネジを締めないと
カメラが安定しないという問題があり、機種専用のプレートを探していました。

D700専用のプレートとしては、3社から発売されているようです。
Kirk社のPZ-127。
Sirui社のTY-D700

そして、今回購入したPhotoclamのPC-D700-up2です。

photoclam02.jpg

機種専用プレートは、どれも同じような価格帯の製品です。

正直、どのメーカーのものを選んでも良かったのですが、
決め手が無いのも困るので、差分を探しました。

そこで、1点。プレートのカメラ取り付けネジを見ると、
Kirk社、Sirui社が六角レンチを想定しているのに対し、
photoclam社に関しては、コイン・マイナスドライバーを想定した作りになっています。

photoclam04.jpg

明け方の撮影や夜間の撮影を想定すると、
六角レンチでの締め付けは使いにくそうでしたので、
今回はphotoclam社の製品を買うことにしました。

さて、実際に手に取ると、
機種専用プレートというニッチなカテゴリであることもあり、
購買層を意識した精巧な作りにしてあります。
ネジにも適度な質量を感じられ、ネジ切れの心配も無さそうです。

photoclam03.jpg

D700に取り付けてみます。
(当たり前ですが)カメラ形状にピッと吸い付いてカチッと止まります。

これであれば、縦位置で撮影しても
レンズの重さでカメラが回転することは無さそうです。

photoclam05.jpg

また、プレート自体は非常に薄く、コンパクトにできています。
そのため、見た目もスマートですし、手持ち撮影時も余り気になりません。

photoclam07.jpg

プレートを取り付けたまま、バッテリー交換できるのも良いですね。

photoclam06.jpg


機種専用プレートは、カメラを買い替えると使えなくなってしまいますが、
きちんとカメラを固定したい方には、大変便利なアクセサリです。

それほど高価なものでもありませんので、
興味がある方は、一度お試し頂く価値があるように思いました。

【比較】Nokton 58mm/1.4 と Sigma 50mm/1.4

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D700でメインで利用している標準単焦点は2種類。

『Voigtländer Nokton 58mm F1.4 SL II』
『Sigma 50mm F1.4 EX DG HSM』

50mm と 58mm。
ほぼ同じ画角とは言えど、レンズメーカーが違えば、写りも違います。

一般的にNoktonは、味わい深い絵になり、
Sigma は高解像度でクリアな絵になる。
そういうことは購入前にもわかっていましたし、
実際に出てくる絵を見てもそう思います。

・・・が、きちんと写りを比較したことは無かったので、
時間を作って絵の比較をしてみました。

比較と言ってもシンプルです。
三脚にカメラを固定し、レンズを交換して、
それぞれ f1.4(開放) , f2.8 , f16(絞り最大)で
撮影を行いました。

ピクチャースタイルは階調がわかりやすいおとなしいもの、
WBは太陽光固定としています。


■ f1.4 での比較
1) Nokton
Nokton f1.4

2) Sigma
Sigma f1.4.jpg

3) コメント
本当に同じカメラか?というほど、絵が違います。
Noktonのボケは大変柔らかに消えていきますが、
Sigmaのそれは紅葉が浮き立つようにすっきりしています。


■ f2.8 での比較
1) Nokton
Nokton f2.8

2) Sigma
Sigma f2.8

3) コメント
f2.8まで絞っても傾向は変わりません。
デジタル時代の解像度とダイナミックレンジに優れたSigmaと
フィルムを感じさせるとろけるような階調のNokton。


■ f16 での比較
1) Nokton
Nokton f16

2) Sigma
Sigma f16

3) コメント
絞り最大での絵は、Sigmaのクッキリとした映りが目につきます。
とはいえ、絞り開放が一番差が大きいようです。


以上、簡単な撮り比べでしたが、
現代的な絵のSigma と 雰囲気重視の Nokton の
両方の特徴がよくわかる比較になったと思っています。

Noktonの作例は当ホームページ上でも載せておりますが、
大変こってりとした深みのある写真になります。

今のデジタル時代では、解像度重視のレンズは多数ありますが、
Noktonのような味わい重視のレンズはあまり見かけません。
仕上げの良さやヘリコイドの滑らかさも秀逸です。

個人的には、Noktonのようなレンズを持つのは
表現の幅が広がって、面白いと思っています。

それほど高いレンズでもありませんので、
ラインナップに加えてみてはいかがでしょうか?

Voigtländer Nokton 58mm F1.4 SL II

Sigma 50mm F1.4 EX DG HSM


【比較】Nokton 58mm/1.4 と Nikkor 50mm/1.4

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D700にNokton 58mmを付けて試し撮りしてみました。

このNoktonは、元々F3用として購入したものなのですが、
肝心なF3の調子が悪くなってしまったため、
購入後からレンズが寝かされていました。

D700の標準ズームもやっと撮り慣れてきたところなので、
ここらで短焦点でも触ってみようかと持ち出しした次第です。


Noktonは、開放付近で柔らかなボケが楽しめます。
ニッコールレンズのボケとは異なる、この味わいが魅力で、
わざわざ標準画角を買い足した経緯があります。

そのため、この味がD700でどのように出てくるかが
大変興味のあるポイントです。


さて。撮って出しの写真が以下の3枚です。

SMALLDSC_0677_046.JPG

SMALLDSC_0672_047.JPG

SMALLDSC_0688_045.JPG
※この1枚は別の日。

午後の少し遅い時間に撮影したこともあって、
夕方前の穏やかな陽射しが色に乗ってきています。

肝心なボケですが、フォーカスを合わせた点から、
滑らかに像が滲んでいくのがわかります。
この優しい絵が目指すものです。合格ですね。


同じ被写体を他のレンズで撮り比べてみます。
Noktonの独特な味わいがわかりやすいと思います。

01NOKTON.JPG
Nokton 58mm/1.4

02Nikor 50mm.JPG
Ai-s Nikor 50mm/1.4

ニッコールレンズで撮ると、全体的にクリアに表現され、ボケも綺麗に消えていきます。
一方、Noktonでは濃淡があり、溶けるように表現されます。


どちらが良いというものではありませんが、
ボケの出方から、ポートレートにはNokton、
草花の写真にはニッコールが良いかなぁと思いました。


参考までに、他のレンズでの写真も載せておきます。
※前の2つよりも暗いレンズなので、開放でも被写界深度が深くなります。

03Nikor 55mm.JPG
Ai-s Micro Nikor 55mm/2.8

04Tamron.JPG
Tamron SP AF28-75mm/2.8 XR Di LD Aspherical


ところで、初めてNoktonを使った際に、
ファインダー上では、ピントを合わせているのに、
写った写真上では派手な前ピンになる現象が発生しました。

どうやら、そのままだとレンズとボディで
フォーカス位置が一致していないようですね。

純正のニッコールレンズでは無いので、
こういうこともあるんでしょう。

こういう時は、D700のAF微調整機能を使って、
フォーカス位置を合わせることができるので、活用されて下さい。
※私の機材の場合、-4調整して丁度良くなりました。

フィルムカメラから、D700へ

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奥日光へ撮影旅行に出掛けました。

直前にF3の不調が発覚し、急遽D700を購入して、
デジタル移行を行った上でのチャレンジです。

従って、操作系すらおぼつかない、
試し撮りを兼ねた撮影旅行となりましたが、
触った感触をお伝えしたいと思います。


評価の前に。

いろいろありまして、
デジタル一眼は以下の4台を保持しています。
Nikon D40
Nikon D700
Canon 50D
SONY NEX-5

時折出てくる比較評価は
これらの機種との比較になります。


■写り

まずは気になる画質ですが、
デフォルトのピクチャーコントロールだと
D40に近い鮮やかな色が出ます。

湯川

特にアクティブダイナミックライティングを有効にすると、
この傾向は顕著になるようです。

白樺


「派手な色が出る」と評価される方もいらっしゃいます。

私としては、嫌いじゃない鮮やかさではありますが、
後で編集することを考えると、少し落ち着いた色使いの
ピクチャーコントロールを選んでおく必要があるように思いました。

色については、EOS 50Dの方がより鮮やかな表現がされます。
比べると、NEX-5は淡い色使いですね。↓(奥日光ではないですが、参考まで)
NEX5


■操作性

次に操作性ですが、D700は快適の一言。
ファインダーから目を離さずに、基本的な操作が実現できます。

シャッタースピードと絞りが表示されるのは当然として、
露出調整の±、ISOがファインダー内に表示されます。

特に、ホワイトバランスや水準表示まで
ファインダーだけで確認可能なのは非常に優れものです。

また、これらのパラメータ変更について、
特定のボタンと組み合わせることにより、全てダイヤル操作で実現してます。
この快適性は、他のモデルを大きく引き離しています。

自然と撮影後のプレビューを見たい時のみ、
ファインダーから目を離すスタイルになりました。


■使用感

まず思うのは、ズシリと重いボディです。

カメラに重さがあると持ち歩きには不向きですが、撮影時の安定感はあります。
使用しているレンズが軽いモデルなので、バランスは悪くありませんでした。

また、シャッター音も心地よい音が鳴るため、
前述の操作性の良さと相成ってテンポ良く撮影できました。

一方、利便性という意味では、ミラーレスのNEX-5の方が上です。
液晶のチルトは上下にできますし、何しろ軽いので。
出来上がりの図が撮る前にわかるのも凄いところですね。

D700とNEX-5の組み合わせであれば、
使途をうまく分けられると思いました。


■課題点

全体的に非常に好感触なモデルですが、
何点か課題に感じる点もありました。


対応メディアがコンパクトフラッシュのみなのです。

コンパクトフラッシュが信頼性や転送速度の点から、
SDカードよりも優れていることはわかりますが、
ほぼ全てのノートPCでSDカードリーダーが標準的に搭載されているのに対し、
コンパクトフラッシュのリーダーは必ず外付けになります。

我が家のように頻繁にPCを移動するスタイルの場合、
リーダーの扱いが面倒に感じます。


また、交換レンズの幅が選択肢が少ないのも課題となります。
旧型のレンズがそのままの画角で使い回せるのは大変なメリットだと思いますが、
一方で、フルサイズ対応の新型レンズはどれも高価で、
手が出しにくいところにあります。

DXフォーマット専用レンズの方は廉価なモデルも多く、
店頭で羨ましくなることがあります。


■まとめ

課題はありつつも、このクラスにしたら小型のボディに
充実の仕様を詰め込んである本機器は優れたモデルです。

操作性や使用感も高いレベルで満足させており、
ニコンのノウハウが注ぎ込まれていると感じました。

写りについても、万人受けする色使いがされていて、
JPEG撮ってだしでも、十分見せられる絵が出せると思います。

一方、重量や交換レンズの点で、取扱いしづらい点もあるので、
NEXやPENなどのミラーレスを併用することが
快適な写真ライフを送れるコツでは無いかと思いました。

Class10 32GBでこの価格とは。

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