【比較】Nokton 58mm/1.4 と Sigma 50mm/1.4

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D700でメインで利用している標準単焦点は2種類。

『Voigtländer Nokton 58mm F1.4 SL II』
『Sigma 50mm F1.4 EX DG HSM』

50mm と 58mm。
ほぼ同じ画角とは言えど、レンズメーカーが違えば、写りも違います。

一般的にNoktonは、味わい深い絵になり、
Sigma は高解像度でクリアな絵になる。
そういうことは購入前にもわかっていましたし、
実際に出てくる絵を見てもそう思います。

・・・が、きちんと写りを比較したことは無かったので、
時間を作って絵の比較をしてみました。

比較と言ってもシンプルです。
三脚にカメラを固定し、レンズを交換して、
それぞれ f1.4(開放) , f2.8 , f16(絞り最大)で
撮影を行いました。

ピクチャースタイルは階調がわかりやすいおとなしいもの、
WBは太陽光固定としています。


■ f1.4 での比較
1) Nokton
Nokton f1.4

2) Sigma
Sigma f1.4.jpg

3) コメント
本当に同じカメラか?というほど、絵が違います。
Noktonのボケは大変柔らかに消えていきますが、
Sigmaのそれは紅葉が浮き立つようにすっきりしています。


■ f2.8 での比較
1) Nokton
Nokton f2.8

2) Sigma
Sigma f2.8

3) コメント
f2.8まで絞っても傾向は変わりません。
デジタル時代の解像度とダイナミックレンジに優れたSigmaと
フィルムを感じさせるとろけるような階調のNokton。


■ f16 での比較
1) Nokton
Nokton f16

2) Sigma
Sigma f16

3) コメント
絞り最大での絵は、Sigmaのクッキリとした映りが目につきます。
とはいえ、絞り開放が一番差が大きいようです。


以上、簡単な撮り比べでしたが、
現代的な絵のSigma と 雰囲気重視の Nokton の
両方の特徴がよくわかる比較になったと思っています。

Noktonの作例は当ホームページ上でも載せておりますが、
大変こってりとした深みのある写真になります。

今のデジタル時代では、解像度重視のレンズは多数ありますが、
Noktonのような味わい重視のレンズはあまり見かけません。
仕上げの良さやヘリコイドの滑らかさも秀逸です。

個人的には、Noktonのようなレンズを持つのは
表現の幅が広がって、面白いと思っています。

それほど高いレンズでもありませんので、
ラインナップに加えてみてはいかがでしょうか?

Voigtländer Nokton 58mm F1.4 SL II

Sigma 50mm F1.4 EX DG HSM


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コメント(2)

大変興味深い比較ですね。
露出が2本のレンズで違うように見えますが、どうなんでしょうか。

コメントありがとうございます。

以下の条件で撮影しています。
1) D700のベース感度であるISO200
2) 絞りは、1.4 と 2.8 と 16 でそれぞれ
3) シャッタースピードは、AE任せ

オリジナルの写真があれば良いのですが、
探しても見当たりません。。。

参考までに別記事のplanarとの比較では、
同じf1.4での比較にも関わらず、
planarのSSが1/320であるのに対して、
noktonでは1/100になっているようです。

やや暗いのかもしれません。
あるいは露出倍数の問題でしょうか。

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