スノーシューの比較(AtlasとMSR)

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昔から厳冬期に好んで撮影に出かけておりますが、何年か前からはスノーシューを履いて雪原を歩くようになっています。

毎回、レンタルするよりはと思って、中古で購入したスノーシューの課題も見えてきたため、今後のことも考えて買い直ししました。

DSC_1130_FULL_Sig.jpg


これまで利用していたスノーシューは、Atlasの1225というモデルです。
この1225は伝統的な型番で、複数のモデルが存在します。
私のものは、ホームページを探しても出てこないような旧型のモデルですが、
平坦な雪原を歩く分には十分な走破性能があります。

課題になるのは、1点。
坂道で課題がありました。

ヒールリフターが無いため、登りが非常に辛く、
下りは、クランポンで体重を支えられず、滑るのです。
つまり、斜面の走破能力が思いのほか弱かったのです。


ここを改善点として、購入を検討したのが次の3つです。
Atlas アスペクト24
Atlas スピンドリフト24
MSR ライトニングアッセント25


いずれもヒールリフターがあるモデルです。

ライトニングアッセントは非常に定評のあるスノーシューで、スノーシューのエッジが雪に食い込む構造になっており、面で雪を捉えます。
パイプ型のAtlasより、斜面に強いことは見て取れます。

アスペクトは、ラインニングアッセントのエッジの構造に倣い、登攀性能を向上したモデルです。
青いフレームと涙型の形状に心を惹かれます。

スピンドリフトは、アスペクトのバックルをよりしっかりとしたものに変えたモデルで、基本的な性能は変わりありません。


比較検討を行うにあたり、重んじたポイントがヒールリフターの使いやすさと重さです。

まず、アスペクトとスピンドリフトを比較しました。
いずれもAtlasのモデルで、構造も良く似ています。

アスペクトのバックルは、ゴムバンドで靴を締めるような使い方をします。
バンドだけでスノーシューを固定するため、しっかりとしたバックルのあるものと比べると固定力に不安がありました。

ところが、実際に試着してみると隙間無くしっかりと足に吸い付き、型のあるバックルで固定をするスピンドリフトと比較しても、固定力は非常に満足いくレベルにありました。
そして、バックルがバンドになったことにより、スピンドリフトより大幅な軽量化を実現しています。

この時点でアスペクトに軍配が上がりました。
非常に魅了的なモデルです。


次に、このアスペクトとライトニングアッセントの比較を行いました。
Atlasの新型スノーシューは、MSRに似たエッジの構造をしており、旧モデルのように下り斜面でズルズル落ちてくるようなことは無さそうです。

また、踏み出しの際に、Atlasはパイプのテールがグッと下がるため、足運びがしやすくなっています。
見た目も良く、いいモデルを出してきたもんだと思いました。


しかしながら、致命的な欠陥があることがわかり、購入に至ったのはライトニングアッセントでした。

寝ているヒールリフターを持ち上げるのに、かなり強い力が必要で、スノーシューを履いたままでヒールリフターの引き上げをしようとすると、ヒールリフターどころか、スノーシューのテールが上がってしまうのです。
スノーシューを履かないといけないような場所で、スノーシューを脱いで、ヒールリフターを上げるなんていう行為ができるわけもなく、残念ながら購入を断念致しました。


尚、ライトニングアッセントには、22インチのモデルと25インチのモデルがあります。
スペックを見ると、成人男性であれば25インチモデルが最適とされていますが、実際のところは平均的な身長・体重であれば、22インチでも問題が無い。という説明を受け、22インチを購入しています。
サイズが小さい方が取り回しがしやすいからです。

22インチと25インチでは、重さはほとんど変わらず、価格も一緒ですので、お好みで選んで頂ければ良いと思います。

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