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TAMRON SP 150-600mm 試し撮り

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TAMRON SP 150-600mm F5-6.3 Di VC USD (A011N) を使って、サッカーの試合を撮影してきました。

カメラ歴は10年以上ありますが、基本的に風景写真しか撮りません。
スポーツの撮影と300mm以上の望遠レンズの取り扱いは初めてです。
スポーツ写真の素人が撮った作例としてご紹介します。

DSC_3288_FULL_Sig.jpg

本レンズは約2kgですが、超望遠レンズの中では非常に軽い部類に入るそうです。
しかし、カメラボディと合わせて約3kgもあるものを振り回し続けるのは辛いため、一脚と雲台を用意して臨みました。

一脚は、ある程度まともなものを探すとカーボン素材の上位モデルになるようです。
とはいえ、あまりお金を使うつもりはありませんでしたので、benro製の旧モデルにしました。

BENRO カーボン 一脚 ナットロックモデル C28T ベンロ

ナットタイプは現場で使いやすいです。脚もしっかりしていて、不満はありませんでした。
ただ、三脚と違って一脚は支えるだけの目的で使うため、カーボンの制振性は余り重要ではなく、もっと廉価のアルミのモデルでも良かったように思います。

一方、雲台は手持ちのリンホフの自由雲台を付けてみましたが、一脚の場合、脚が固定されないため、一度ノブを緩めたら最後、フニャフニャと安定するのに苦労しました。
Webで調べてみると、一脚用の雲台というものがあり、マンフロットの製品がとても安く、また評判も良かったため、これを購入しました。

Manfrotto 2WAY雲台 一脚ティルトトップ アルミニウム製 234

前後方向しか振れない構造のため、非常に取り扱いしやすいと思います。

DSC_3381_FULL_Sig.jpg

撮影は、できるだけ1/500以上で撮るように気を付けた以外、自由気ままに撮影しています。
ただ、カメラのAFの設定はコンティニュアスモードにしています。

AFの合掌速度は速く、非常に快適です。
ピンが決まると、シャープに写ります。

DSC_3347_FULL_Sig.jpg

初めての超望遠レンズなので、ライバルとの比較はできません。
けれど、大三元レンズを使った時に近い、満足のいく写真は得られるレンズです。
超望遠なんて、(モデルに関わらず)ボヤッと映るんだろうなと思っていましたが、決してそんなことは無いようですね。

TAMRON SP 150-600mm F5-6.3 Di VC USD (A011N)

ハーフNDの効果

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緑の草原に広がる青い空と入道雲。。。
いかにも夏らしい写真です。

ハーフND有り

ところが、いざこういった写真を撮ろうとしても、中々うまく撮ることができません。
空と地面の明暗差が大きいため、空に露出を合わせると、地面が暗くなり、
地面に露出を合わせると、空が白飛びしてしまうからです。

こういった状況において、活躍するのがハーフNDです。
ハーフNDはその名の通り、フィルタの半分の面積だけ減光効果を持つ特殊なフィルタです。

ハーフNDには、大きくわけて2つの種類があります。

?ハードタイプ
減光領域と透過領域の境がはっきりしています。
水平線を境にフィルタ効果を分けたい場合などに向いています。

?ソフトタイプ
境がなだらかなグラデーションのものです。
山の端などの境が直線上では無い場所でフィルタ効果を分けたい場合に使います。

また、それぞれのフィルタは1段減光、2段減光、3段減光といったようにバリエーションが用意されています。


私が使っているハーフNDは、次の2つです。
LEEフィルター ハーフND ハードタイプ 0.6(2段減光)
LEEフィルター ハーフND ソフトタイプ 0.9(3段減光)

フィルタ
※効果を分かりやすくするために、液晶モニタを背景にしています。

境の部分に注目すると、効果の違いが分かりやすいと思います。

こちらはソフトタイプ。境がグラデーション。
ソフト 0.9

こちらがハードタイプ。はっきりしていますね。
ハードタイプ 0.6


通常はこれをホルダーに挟んだ上で、レンズに取付けて利用します。
私は横着をしているため、手差しで利用しています。


さて、実際の効果は写真を見て頂いた方が良いでしょう。
場所は長野県の美ヶ原高原、撮影は7月下旬です。
露出はマルチ測光で全体のバランスを見ています。


ハーフNDを付けずに、普通に撮ると次のように映ります。

ハーフND無し
雲の存在感は出ていますが、草原が暗いトーンになり、単調な印象になってしまっています。


一方、ハーフNDを使った場合の写真がこちらです。
ハーフND有り

この写真では、ソフトNDを使っています。

0.9はちょっと効果が強すぎたようですが、空と草原の両方が強調されていることがよくわかるかと思います。

うまく使いこなせば、通常では撮れない印象的な写真を狙えるのがハーフNDの最大の魅力です。


国内で手に入るハーフNDは、主に3社あります。
Kenko製・・・最も安い。境の処理が良くない。
cokin製・・・手に入りやすい。値段はkenkoより高いが、性能は十分。
LEE製・・・手に入りにくい(ヨドバシなどでは店頭に出しておらず、訊くと倉庫から在庫を出してくる)。価格は高いが、質は素晴らしい。

お勧めは cokin か LEE のフィルタです。
どちらも高いですが、変な癖が無いため、後で後悔することがありません。

また、サンプルの写真でもわかるように、3段減光は効果が非常に強いため、使い勝手があまり良くありません。
1段減光や2段減光がお勧めです。

LEEフィルター ソフトタイプ 1段減光
LEEフィルター ソフトタイプ 2段減光
LEEフィルター ハードタイプ 1段減光
LEEフィルター ハードタイプ 2段減光

ハーフNDは、アクセサリの中でもやや高い分類に入ります。
ただ、作例で見て頂いた通り、確実に効果が見込める品でもあります。
作品のレベルアップのために、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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