基礎編2では、一般的にカメラの実力として広く認知されている画素数を取り上げます。
画素数は、1,000万画素などと表現され、1つのセンサー上にある素子の数を示します。
数字が大きいほど、高解像度になります。
つまり、よりきめ細かい写真が得られるようになります。
前述した通り、画素数が大きければ精細な写真が得られるようになります。
そのため、画質における画素数の割合は決して小さくはありません。
しかし、解像度だけではない、本質的な画質が求められる写真においては、
高解像度=高画質ではない点をきちんと理解しておく必要があります。
以下の図3をご覧ください。
センサーサイズを畑と仮定し、画素数をひまわりの数に置換えています。
畑の大きさはどちらも同じです。
ひまわりを500万本植えるか、1000万本植えるかの違いです。
当たり前ですが、1000万本の畑の方が得られるひまわりの数は大きくなります。
その一方で、1000万本の畑では、収穫するひまわりを増やすために
ひまわりとひまわりの間隔を狭くとっています。
この時、太陽からの光を十分に受けて、力強い花を咲かせたひまわりは
500万本の畑と1000万本の畑のどちらに多いでしょうか?
同じことがセンサーにも言えます。
高画素になると、解像度が高まり、写真はきめ細かくなります。
その一方では、画素の受光量が減り、1つ1つの画素が得られる画質は低下します。
このような問題があることから、解像感が求められる風景写真においても、
一概に高画素が良いとは言い切れません。
「大は小を含む」ではありませんので、最終的にプリントするサイズを考えて、
それに合わせたものを選択することが大切です。
尚、A4一杯に印刷をする程度であれば、1000万画素もあれば必要十分です。
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