レンズ: 2011年1月アーカイブ

フジヤカメラで標準レンズの撮り比べをしました。

レンズは、名玉と呼ばれる以下の2つです。
●カール・ツァイス Planar 50mm/1.4 ZF.2
●フォクトレンダー Nokton 58mm/1.4 SLII


同じコシナ製レンズですし、レンズの構成も同じということで、
写りも似たようなものかと思っていましたが、
思いのほか、趣向の異なるレンズの様です。

サンプルは、いずれも開放端での撮影です。
画角の違いはカメラ位置を動かして調整しています。
※絞った写真も撮ったのですが、店内で手持ちだったため、
 手振れが酷すぎて見せられたものじゃありません。


1.展示ケースの角) Planar 50mm/1.4 ZF.2
01.Planar.jpg

1.展示ケースの角) Nokton 58mm/1.4 SLII
01.NOKTON.jpg

Planarの方は画面右端のボケが顕著です。
一方、画面中央のフレーム角の左側(ボケている床)のボケ味を見ると、
Noktonの方が気持ちよい表現になっています。


2. カメラケース) Planar 50mm/1.4 ZF.2
02.Planar.jpg

2. カメラケース) Nokton 58mm/1.4 SLII
02.NOKTON.jpg


同じ1.4のレンズではあるのですが、
Planarの方が被写界深度が非常に浅い印象です。
フォーカスを合わせるのに慎重になりました。
その分、ボケも盛大に出ています。

Planarのボケはふわっと消えていくように滑らかに融けていきます。
一方、Noktonはすっとした感じで落ち着いた味わいを見せます。

個人的にはNoktonのボケの方が好みです。


また、コーティングの違いによるものか、
Planarの方がイエローが強く出るようです。
この辺りは被写体によって、好みが分かれるところでしょう。

あくまで「試し撮り」の撮影なので、
これ以上の比較はできませんでしたが、
限られた間の撮影でも、これだけの差がわかるとなると、
フィールドではずっと異なる味わいが
楽しめるのだろうと思いました。


比べてみて、自分で使うとしたら、Noktonだと思いました。
写りの傾向の好みもありますが、2万以上の値差があることを考えると、
Noktonのパフォーマンスは非常に高いと感じます。
COSINA VoightLander NOKTON 58mm F1.4 SL II
COSINA Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2