レンズ: 2010年11月アーカイブ

せっかく期待のツァイスレンズを購入したわけですので、
標準レンズとの撮影比較を行なってみました。

NEXのレンズはズームレンズを使います。
広角レンズの方はパンケーキパンケーキ叫ぶ消費者のために
「おまけ」で作った感の強いレンズでして、
正直、力を入れたレンズとは思えないからです。

さて、では標準ズームレンズのサンプルです。

sony.jpg

ハイライトが飽和している雰囲気はありますが、
華美な表現も無く、バランスは良いように思いました。
ただ、全体的に黄色っぽくなる傾向があるようです。


さて、ではplanar 45mmではどうでしょうか?

planar.jpg

レンズが明るい分、絞りを稼げているので、背景のボケが綺麗に出ています。
なのにも関わらず、花びら周辺のピントが標準レンズよりもキリリと締まっています。

また、アンダー部分の処理もplanarの方が優れているようです。
左下のプランターの土や右下の葉っぱの下などを見てみると、
標準ズームでは色が潰れてしまっているところがきちんと描かれています。

色の表現もplanarの方が優れています。
葉っぱの緑はこちらの写真の方が現物に近い発色でした。



■総括
まともに勝負させると、planarの写りに軍配が上がります。

ただ、標準レンズの方も思ったりは悪い映りではありません。
携行性やズームの汎用性を考えると使いやすいレンズだと思います。

また、このplanarは絞りによって、コントラストが激しく変動する傾向があります。
開放のF2?2.8 の映りと 5.6?8 の映りではコントラストに明確な違いがあり、
撮るシーンを選ばざるを得ないレンズのようです。

これ一本あれば全部オッケーというレンズではなさそうなので、
標準レンズとセットで持ち歩くのが正しい運用のように思いました。