D700にNokton 58mmを付けて試し撮りしてみました。
このNoktonは、元々F3用として購入したものなのですが、
肝心なF3の調子が悪くなってしまったため、
購入後からレンズが寝かされていました。
D700の標準ズームもやっと撮り慣れてきたところなので、
ここらで短焦点でも触ってみようかと持ち出しした次第です。
Noktonは、開放付近で柔らかなボケが楽しめます。
ニッコールレンズのボケとは異なる、この味わいが魅力で、
わざわざ標準画角を買い足した経緯があります。
そのため、この味がD700でどのように出てくるかが
大変興味のあるポイントです。
さて。撮って出しの写真が以下の3枚です。
※この1枚は別の日。
午後の少し遅い時間に撮影したこともあって、
夕方前の穏やかな陽射しが色に乗ってきています。
肝心なボケですが、フォーカスを合わせた点から、
滑らかに像が滲んでいくのがわかります。
この優しい絵が目指すものです。合格ですね。
同じ被写体を他のレンズで撮り比べてみます。
Noktonの独特な味わいがわかりやすいと思います。
Nokton 58mm/1.4
Ai-s Nikor 50mm/1.4
ニッコールレンズで撮ると、全体的にクリアに表現され、ボケも綺麗に消えていきます。
一方、Noktonでは濃淡があり、溶けるように表現されます。
どちらが良いというものではありませんが、
ボケの出方から、ポートレートにはNokton、
草花の写真にはニッコールが良いかなぁと思いました。
参考までに、他のレンズでの写真も載せておきます。
※前の2つよりも暗いレンズなので、開放でも被写界深度が深くなります。
Ai-s Micro Nikor 55mm/2.8
Tamron SP AF28-75mm/2.8 XR Di LD Aspherical
ところで、初めてNoktonを使った際に、
ファインダー上では、ピントを合わせているのに、
写った写真上では派手な前ピンになる現象が発生しました。
どうやら、そのままだとレンズとボディで
フォーカス位置が一致していないようですね。
純正のニッコールレンズでは無いので、
こういうこともあるんでしょう。
こういう時は、D700のAF微調整機能を使って、
フォーカス位置を合わせることができるので、活用されて下さい。
※私の機材の場合、-4調整して丁度良くなりました。