奥日光へ撮影旅行に出掛けました。
直前にF3の不調が発覚し、急遽D700を購入して、
デジタル移行を行った上でのチャレンジです。
従って、操作系すらおぼつかない、
試し撮りを兼ねた撮影旅行となりましたが、
触った感触をお伝えしたいと思います。
評価の前に。
いろいろありまして、
デジタル一眼は以下の4台を保持しています。
Nikon D40
Nikon D700
Canon 50D
SONY NEX-5
時折出てくる比較評価は
これらの機種との比較になります。
■写り
まずは気になる画質ですが、
デフォルトのピクチャーコントロールだと
D40に近い鮮やかな色が出ます。
特にアクティブダイナミックライティングを有効にすると、
この傾向は顕著になるようです。
「派手な色が出る」と評価される方もいらっしゃいます。
私としては、嫌いじゃない鮮やかさではありますが、
後で編集することを考えると、少し落ち着いた色使いの
ピクチャーコントロールを選んでおく必要があるように思いました。
色については、EOS 50Dの方がより鮮やかな表現がされます。
比べると、NEX-5は淡い色使いですね。↓(奥日光ではないですが、参考まで)
■操作性
次に操作性ですが、D700は快適の一言。
ファインダーから目を離さずに、基本的な操作が実現できます。
シャッタースピードと絞りが表示されるのは当然として、
露出調整の±、ISOがファインダー内に表示されます。
特に、ホワイトバランスや水準表示まで
ファインダーだけで確認可能なのは非常に優れものです。
また、これらのパラメータ変更について、
特定のボタンと組み合わせることにより、全てダイヤル操作で実現してます。
この快適性は、他のモデルを大きく引き離しています。
自然と撮影後のプレビューを見たい時のみ、
ファインダーから目を離すスタイルになりました。
■使用感
まず思うのは、ズシリと重いボディです。
カメラに重さがあると持ち歩きには不向きですが、撮影時の安定感はあります。
使用しているレンズが軽いモデルなので、バランスは悪くありませんでした。
また、シャッター音も心地よい音が鳴るため、
前述の操作性の良さと相成ってテンポ良く撮影できました。
一方、利便性という意味では、ミラーレスのNEX-5の方が上です。
液晶のチルトは上下にできますし、何しろ軽いので。
出来上がりの図が撮る前にわかるのも凄いところですね。
D700とNEX-5の組み合わせであれば、
使途をうまく分けられると思いました。
■課題点
全体的に非常に好感触なモデルですが、
何点か課題に感じる点もありました。
対応メディアがコンパクトフラッシュのみなのです。
コンパクトフラッシュが信頼性や転送速度の点から、
SDカードよりも優れていることはわかりますが、
ほぼ全てのノートPCでSDカードリーダーが標準的に搭載されているのに対し、
コンパクトフラッシュのリーダーは必ず外付けになります。
我が家のように頻繁にPCを移動するスタイルの場合、
リーダーの扱いが面倒に感じます。
また、交換レンズの幅が選択肢が少ないのも課題となります。
旧型のレンズがそのままの画角で使い回せるのは大変なメリットだと思いますが、
一方で、フルサイズ対応の新型レンズはどれも高価で、
手が出しにくいところにあります。
DXフォーマット専用レンズの方は廉価なモデルも多く、
店頭で羨ましくなることがあります。
■まとめ
課題はありつつも、このクラスにしたら小型のボディに
充実の仕様を詰め込んである本機器は優れたモデルです。
操作性や使用感も高いレベルで満足させており、
ニコンのノウハウが注ぎ込まれていると感じました。
写りについても、万人受けする色使いがされていて、
JPEG撮ってだしでも、十分見せられる絵が出せると思います。
一方、重量や交換レンズの点で、取扱いしづらい点もあるので、
NEXやPENなどのミラーレスを併用することが
快適な写真ライフを送れるコツでは無いかと思いました。