【レビュー】Godox Xpro

以前より、ストロボはGodoxのものを愛用しています。

純正のSB-700も持っておりますが、コストパフォーマンスの良さやワイヤレスフラッシュの手軽さに惹かれ、VING V860IIを購入して以来、ほとんどSB700の出番は無くなりました。
それくらい使いやすい製品です。

一方、ワイヤレスフラッシュをするためには、カメラ側に接続するトランスミッター X1Tが必要になります。
X1Tはコンパクトで、仕上げも悪くなく、良くまとめられた製品ですが、私が感じる限りでは、マニュアルで調光する際に操作がしづらいという問題がありました。

先日、この問題をクリアしてくれそうな製品がGodoxから発売されましたので、早速購入してみました。

Xpro

主な特徴は次の3つです。
・画面が大きくなり、視認性が改善。
・ストロボの選択がボタンになり、多灯撮影時の操作性が改善。
・大きなダイヤルに変更され、操作性が改善。

このうち、私が期待していたものは2つ目と3つ目の操作性改善で、特に明るさ(強さ)をマニュアルで指定するケースです。

X1Tの画面

X1Tでストロボの明るさを変える場合、右のダイヤルでストロボを選択し、GRボタンを押した後に、再び右のダイヤルを操作することで明るさを変える。という手順を踏みます。

触ってみて初めて気が付いたのですが、縦のダイヤルというのはとても操作しづらいものです。カメラのダイヤルでも縦は見たことがありません。
また、GRボタンが小さいため、操作時に注視する必要があり、撮影のテンポを悪くする原因となっていました。

Xproの画面

Xproの場合には、左のストロボ選択ボタンを押して、中央のリングダイヤルをぐるっと回すだけです。
X1Tのように縦ダイヤルに苦戦することも、GRボタンに苦労させられることもありません。すぐに撮影に戻れます。
そのため、マニュアル調光による撮影が非常に捗るようになりました。
最初の撮影で購入して良かったと感じました。

素晴らしい改善を果たしているXproですが、思いの外コンパクトにできています。

左から順に、VING V860II、Xpro、X1T

X1Tよりも画面サイズが大きくなっているため、サイズも巨大になっているかと思いましたが、全体的にコンパクトにまとめてあり、手にとっても小さく感じます。
収納ボックスにもX1Tと入れ替えて納めることができました。

このように大変使いやすい製品で気に入りましたので、Nikon用に加えて、Sony用も追加して購入しています。

左がNikon用、右がSony用

ワイヤレスフラッシュができるモデルの良いところは、トランシーバー(Xpro)側さえメーカーに合わせてしまえば、ストロボ側は対応メーカーを選ばない点です。

私の例でいえば、Nikon製のカメラ対応のV860IIをSony用Xproからワイヤレスフラッシュができます。
従って、複数マウントを使い分けている人にとっては、大変魅力的な製品です。

Amazonから購入したものは、技適取得済。

購入経路ですが、本記事執筆時点では、Amazonか楽天から購入するのが最も割安になります。
Godox Xpro

マニュアルが英語という点だけ我慢すれば安く済みます。
故障時は販売店に言えば良いだけですので。

X1Tご利用されている方は、1度ご検討されてはいかがでしょうか。